西寧西駅から寝台列車へ乗車、成都へ到着するまでの写真や動画、旅行記などです。
早朝、ホテル前のバス停から出ているバスに乗って西寧西駅へと到着。駅舎の側にある食堂で豆乳と野菜まんを食すも、不味かったので残して早々に西寧西駅の待合室へと入る。駅前の食堂は殿様商売してるからダメだね。。
西寧西駅の待合室をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。駅舎は出来て間もないのできれいです。
西寧から成都へ向かうK1060次の長距離列車の乗車時間が来たので、改札口へと向かう。寝台車両ではなく、二等座席や席無しの人達が割り込み試みていたけど、警備の人に制止させられていたw
西寧西駅のホーム。寝台車両は場所が決まっているのでスムーズに乗れるけど、二等座席周辺は少しでもいい場所を確保したい民工が押し掛けていた。西寧へ来た時もこの西寧-成都間を走る列車に乗ったのです。
これが成都-西寧間を走るK1060次の長距離列車の寝台車両の内部。通路、ベッドに至るまで、至極普通の寝台列車ですw 新しい車両なのか、床や窓枠に至るまで奇麗だった。
今回は下鋪ではなく中鋪なのでテーブルは使用出来なかった。とりあえず荷物をまとめて寝転んでくつろぐw
ちなみに周りは成都から西寧へツアーで観光に来ていたおばさん達で埋め尽くされていたww
西寧から成都へと向かうK1060次がゆっくりと発車! 車窓からチベット方面へ向かうであろう列車が見えた。
しばらくすると、出来て間もないビルや建設中のビルが見えて来た。西寧西駅周辺は開発真っ盛りの地区なのです。
成都へは明日のお昼過ぎに到着予定なので、これまで撮り貯めていた動画でも編集しようと思い、MacBook Airを立ち上げてみるも、カクカクしてまったく編集が出来ず。AVCHDの動画は普通のスペックのパソコンじゃ編集は無理!
MacBook Airでの動画編集をサクッと諦めて車窓からの風景を眺める事にしたw 黄土大地と禿げ山と畑が広がる。
西寧郊外を流れる黄河の支流のひとつである湟水という川が車窓から見えた。川の周囲は緑が多いけど、やっぱり遠方の山々は木々が少ないですね。。列車はしばらくこの湟水という川にそって東南方向へと進む。
黄河の支流の一つである湟水を西寧から成都へ向かうK1060次の長距離列車の車窓から眺める。相変わらず木々がほとんど生えていない禿げ山が目につく殺風景な景色が続く。
西寧~成都間を走行する寝台列車の車窓からの風景。見渡す限りの畑を通り過ぎると、また川と禿げ山が近くに見えて来るという風景が繰り返される。水を大量に必要とする水田は見た記憶がない。
ちなみに列車は西安の手前の宝鶏までずっと南東へと進み、そこから南下して一気に成都へと向かうのです。
東南方向へ進むにつれて緑が増えて来た気がする。湟水の流れと同じく、列車内もゆったりした時間が流れていた。
こちらはK1060次の食堂車。早く来すぎたため、中へは入れずに追い返されてしまったのです。寝台車両に戻り、引き続き車窓からの風景をのんびりと眺めて時間を過ごす。
天水駅へと到着。ここで10分間停車するのでホームに出て外の空気を吸う事に。天水は昔からシルクロードの要衝の地であり、秦の時代に彫られたとされる麦積山石窟など、歴史ある観光資源がある街なのです。
夜、ついに宝鶏へと到着。ここから列車は南下を始めるのです。とりあえず到着前まで眠ていて夜ご飯を食べてなかったので、ホームで台車販売をしている人から何かを買う事にした。
宝鶏のホームでゆで卵とパンを購入。肉以外の料理はゆで卵とパンしかなかったのですw パンはどっしりとボリュームがあり、しかもあまり美味しくなかったので半分も食べずに捨てた。ゆで卵は4個も食べれないので2個食べて捨てた。 何か罰当たりだけど、翌朝、更にまずくなるであろう物を食べて、お腹を下したくはなかったのです。
翌朝、朝食を食べる事の重要性と、K1060次で提供されている朝食がいかにヘルシーかを滔々と述べる営業熱心な車内放送で目を覚ます。 で、いったいどれくらい美味しいのか確かめるために食堂車へと向かうw
これが西寧から成都へ向かう長距離列車、K1060次で出されている朝食。饅頭とおかゆ、ゆで卵と野菜の漬け物等々、まるで菜食中心の食生活を送っている人のために作ったような食事だ。
野菜も新鮮で美味しかったので、久しぶりに残さずにたくさん食べたw 食後、しばし食堂車から風景を眺める。
K1060次が江油へと到着。ここはもう四川省なのです!江油市は市の名前からも推察できるように、石油や天然ガス、石炭などの資源が豊富な場所なのです。また、李白の生まれ故郷としても有名な場所です。
右は寝台車両に掲示されていた、青海鉄道が運営する長距離列車の時刻表です。そこそこ本数がありますね。
鉄橋を渡る。車窓からの風景が禿げ山ではなく、緑生い茂る風景に変わっていた。成都までもうすぐ!
引き続き西寧周辺とは一変して木々が生い茂る風景を車窓から眺める。 ところで、個人的に長距離列車の車窓から風景を眺めている時が一番旅行らしい時間を過ごしているなぁと思うのです。
この辺りはもう成都の郊外だったかな? 列車はついに成都駅へと到着!到着早々二等座席の車両から倒れた人が運ばれていた。二等座席等は想像以上に心身共にストレスがたまるので、何かしら持病がある人や、精神的なストレスに弱い人、体力に自信がない人は一夜を明かす事は絶対に避けるべきだと思います。
成都駅のホームと西寧から走行して来た長距離列車のK1060次をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。
倒れて運ばれていく人を横目に見ながら成都駅の出口を目指す。出口は思ったより混雑していなかった.
成都は生まれて初めてやって来た街。その街の交通の中心である成都駅の正面とSH-03Cを撮影。
どうでもいいけど携帯を持つ手が西寧の強烈な日差しに焼かれて小麦色になってるのが分かるでしょうか?
成都駅前の広場をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。広々としていますねぇ。。客引きはいなかったけど、成都のどこかの旅行社の人が観光地の案内が書かれたパンフレットをくれたのでありがたくいただいた。
どこに行くか明確に決めてないバックパッカー的な旅行なので、こういう地元から得られる情報は重宝するのです。
ここからは成都へ到着して、「夢之旅国際青年旅舎」というユースホステルへ宿泊するまでの様子と、その安宿情報、そして、ビザの申請をした時の様子を書き記した旅行記です。
成都駅前の広場を抜けてすぐの場所にあった売店で、中国では知らない人はいない有名ブランド「哇哈哈」のソーダ水を購入してみた。初めて飲んだけど、ほのかに甘く、微炭酸が乾いた喉に心地いい刺激を与えていて爽快感抜群! めっちゃ気に入ってしまったww しかも糖類も入ってないのでノンカロリー。 オススメなのです!
右は成都駅の地下にある商店街。主に雑貨や服飾、携帯等の小物家電が目についた。
西寧にいた時に、宿探しに苦労したくないのと旅費を押さえる目的で、成都にあるユースホステルを数件調べていたのだけど、その内の一件へバスで向かう事に。だけど、降りる場所を間違えたのか、周囲は普通のマンションばかりでホテルらしき看板は全く見えず。。
マンションの間を歩いていくと、何やら「青年旅行社」の看板が見えて来た。もしかしてネットの情報が間違ってたのだろうか? ちなみにこのマンションに「賓館」があり、一泊100元程度だったけど、立地が気に入らなかった事と、ユースホステルに宿泊してみたかったので、とりあえず無視!
付近で比較的奇麗な食堂があったので、成都で初めての昼食を食べる事に。無難に高菜麺を注文。卵くらい欲しかったなぁと思いつつ食べてたけど、モチモチした麺の食感と、ピリ辛高菜の後味が美味しい文句無しの麺だった。
この場所でユースホステルを探すのは諦めて、武候祠という三国志ゆかりの世界遺産の目の前にある「夢之旅国際青年旅舎」というユースホステルへ、雑貨屋の公衆電話から電話して空室と存在を確認し、タクシーで向かう。
ここが夢之旅国際青年旅舎というユースホステルの入り口。人生初のユースホステルなのです。目の前は武候祠という三国志ゆかりの世界遺産の観光地なのですが、観光バスが多数停車していて、欧米系の観光客が意外と多くいた。
ここはユースホステル前の歩道。土産物屋や「野外活動」と書かれた、いわゆるアウトドアショップが多数軒を連ねていた。実は成都は雲南、チベット方面に広大な自然が広がるので、アウトドア好きの人が集まりやすい土地なのだと後日知りました。もちろん遠方から旅をして来たバックパッカーもたくさんいたw
初めてユースホステルの門をくぐる。入り口からして中国っぽくない雰囲気で、旅心をくすぐられたのです。右はフロントの様子。受付が流暢な英語で応対をしていたけど、中国のユースの従業員は皆英語が流暢だった。
ちなみに宿泊料金は4人部屋のドミトリーで、非会員の人は45元。8人部屋は35元でした。
ロビーにある掲示板には宿泊客が書いたメモなどが貼ってあった。こうやって気の合う仲間と旅について語れる環境があると、孤独な一人旅でも楽しくなると言う事に気がついた。まぁ基本英語が出来なきゃ蚊帳の外だけどw
成都の夢之旅国際青年旅舎の通路。4人部屋にベッドと個人ロッカーが置かれてあった。ユースホステルは危険だという印象を持ってたけど、それは誤解で実は旅人にとって快適な空間だと認識するようになったのです。
成都の夢之旅国際青年旅舎というユースホステルのシャワールーム。まぁ想像していたよりも奇麗でした。
屋上に洗濯物が干せるというので行ってみると、なんとテントが張られていたw
テントの側を抜けると、テレビのある共有スペースがあり、昼間はボーイスカウトらしき子供達と欧米系の先生と通訳がいて、絵を描いたり、英語学習などをして交流をしていた。いない時は宿泊客がたむろってます。
屋上にはテーブルもあり、ここでも宿泊客達がユースホステル提供の無料の無線LANを利用して、パソコンでネット等をしていた。テーブルの反対側には洗濯物を干すスペースがあった。有料ですが洗濯機も使えます。
2010年にアムステルダムでもドミトリーに泊まった事があるけど、それ以外は普通のホテルに泊まる旅しかした事がないので、こういう旅行をしている事を強く認識させられる環境って初めてなのです。アムステルダムの時は英語が稚拙なのでコミュニケーションがダメダメだったしね。。
西寧から成都まで夜行寝台列車に乗鉄した時のまとめ動画です。カット編集しただけの駄作です。
とりあえず宿も見つかり落ち着いたので、成都の順城大街と呼ばれる大通りにある出入国管理局(出入境管理処)でビザ延長の申請をする事にしたのです。受付の人に教えてもらって武候祠から1号線の路線バスで行ったのです。
1階にひしめく中国人の間を通り抜け、2階で手続きを済ます。 ところでビザの申請には、その申請した期間、中国で生活が出来る事を証明する為に、規定の預金がある事を証明する書類等が必要なのですが、今時はクレジットカードがあればすぐに申請が出来ると言う事が分かった。また、外人が正規に宿泊出来るホテルの領収書も必要です。
まずは出入国管理局の向かいにある写真屋で証明写真を撮り、申請書類を提出。でもなぜか審査には1週間以上かかると言われ、成都に最低1週間以上足止めされる事が確定したのですw
ちなみに申請代はパスポートを受け取る時に約160元払うと言う事なので、今の時点では手数料は発生せず。
せっかくなので、順城大街を散歩してユースホステルへ戻る事に。途中、ユニクロが入っている百貨店を発見。
成都の街角の風景。西寧と違って街路樹が圧倒的に多いですなぁ。付近で見つけた金物屋でユースの部屋にあるロッカーに使うための南京錠を買い、バスに乗って武候祠へと戻る事に。右の写真は武候祠付近の様子。
成都の武候祠の前にある夢之旅国際青年旅舎というユースホステルの隣にあるレストランで、卵とトマト炒めの刀削面を食す。成都滞在中はほぼ毎日通ってたので、店員も何も言わずに持って来てくれるようになったw
1週間以上の滞在が確定したので、夢之旅国際青年旅舎付近にある比較的大きなスーパーでスリッパ等の必需品を買い、長期滞在に備える。汚れた服等を洗ってシャワーを浴び、久々にネットを満喫して成都の1日目が終わった。