中国の観光ビザが下りるまでまだ一週間以上あるので、この日は成都の郊外にある黄龍渓(黄龙溪)という、国家4A級の観光地へと日帰りで行って見る事にしたのです。ちなみにパンフレットの写真を見て雰囲気で決めましたw
今日はユースホステルの側にあるレストランで野菜まんを注文してみた。味は可もなく不可もなくw 食後、早速バスに乗って新南門にあるバスターミナルへと向かう。 右は新南門付近で下車した所。
新南門車站(バスターミナル)付近、臨江中路から錦江と対岸をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。
錦江の川辺で何やら生き物を捕っている人達がちらほらいた。こんなどぶ川で捕れた物とか食いたくないね。。
成都の市内を流れる錦江。 バスには夢之旅国際青年旅舎から来た中国人バックパッカーもいたのだけど、彼も長距離バスで旅行に行くので、同じく新南門バスターミナルへと向かっていた。 橋を渡るとバスターミナルがあった。
新南門車站(バスターミナル)の入口へと到着。改装工事中でした。入口付近にこのバスターミナルから行ける成都近郊の観光地が書かれた地図が掲げられていた。四川省は歴史がある地域なので観光地がたくさんあるのですね。
今回はこの数ある観光地の中の一つ、1700年以上の歴史を持つという黄龍渓(黄龙溪)へと行くのです。
成都の新南門車站(バスターミナル)の中。観光客、仕事で移動する人等で溢れかえっていたけど、ちらほら欧米系の観光客も見かけた。 無事に黄龍渓(黄龙溪)へのバスの切符を購入する事が出来た。片道12元でした。
特に面白みがないこの普通のバスで黄龍渓(黄龙溪)まで行くのです。個人的に、バスや列車に乗って移動する前と、移動している時が一番ワクワクしていて、旅行をしている事を楽しんでいる時間だと思う。
成都の近郊へ行くバスが集結している。もちろんバスターミナルはここだけではありませんが、成都近郊を日帰りで観光したいならば、ここを訪れて損はないと思います。 ぼちぼちと乗客が集まって来た。
乗車して約1時間、黄龍渓(黄龙溪)へと到着。寝ていて車窓風景は撮れなかったww バス乗り場付近では露天商がペットのウサギ等、色々な物を売っていた。バス乗り場周辺は泥濘んでいて歩きにくかった。まさに田舎ww
黄龍渓(黄龙溪)の見所は古い街並と周囲の自然環境、そして食。とりあえず古鎮の街並を見て回る事にした。
黄龍渓(黄龙溪)の目抜き通りとその周辺をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。石畳が印象的だった。
「風雨廊亭」と書かれた看板が掲げられている回廊を渡る。目抜き通りに挟まれた形で小川が流れていました。
街中を流れる奇麗な小川を中国で見たのはウルムチ以来だ。成都から観光に来ている夏休み中の学生達が水車付近ではしゃいでいた。 この水車の上から柳の木と奇麗な小川が流れる通りを写真撮影。空気が清々しかった。
石橋が所々に架けられていて両岸を行き来出来る様になっていた。 つっかけ履いて小川を歩いてみたかったな。
ほどよく整備された街路樹と古風な建築様式の建物の間を縫って気軽に散歩を続ける。奇麗な川が流れている事と、周囲の山々から新鮮な空気が絶え間なく送られてくるからなのか、とにかく空気が清々しかったのです。
スタバじゃなくて、上野のみはしみたいな甘味処があれば座ってのんびりしたいなと思いつつ散歩するも、微妙なお店があるだけだった。横道にそれると、そこは地元民が極普通に生活をしている場所になっていた。
しばらく進むとまた別のどこかへと続く大通りがあったけど、とりあえず小川に沿ってまっすぐ進む。 黄龍渓(黄龙溪)の観光地としての見所は周辺の自然環境にまで及ぶので、日帰りで気軽に行ける所だけに絞らないとね。。
黄龍渓(黄龙溪)の目抜き通りに架かる橋をHX9Vでパノラマ撮影。観光客がまばらなのでのんびり観光が出来た。
橋の上から小川と目抜き通りを撮影。ちなみにこの小川は最終的に府河(錦江)、つまり「岷江」へと流れ込むのです。
何やら曰くありげな古い木が横木にされていた。 傍には「手を洗ったり飲んだりしないで」という注意書きがある挽き臼があり、水が流れていた。使わなくなった挽き臼を観光客の目を楽しませる為に再利用しているのだろうか?
「古鎮第一家」の看板が目を引く持ち帰り専門の食品店。ここで目を引いたのが昆虫料理!ゾウムシや蜂らしき昆虫の串焼きが軒先で売られていたのです。 雲南省に行ったら昆虫料理を食べてみたいとは思っていたけど、せっかくなので、店員さんオススメのゾウムシの串焼きにチャレンジする事に。
軽く炙った後に胡椒等で味付けをしたゾウムシの串焼きw グロテスクすぎて食べるのを躊躇してしまったけど、勇気を出して1匹目を食す。が、想像以上に不味い。 こういうゲテ物系の料理は、
「見た目はグロテスクだけど、味は美味」
っていうのを何となく期待してしまうじゃない?でもこれは、見た目と味が合致する、見たまんまの料理でしたw なので、1匹目の半分でやめて残りは捨てました。
味は、農薬が濃縮されてたのかどうかは分からないけど、鉄っぽい味で、頭がクラクラして吐き気がするという感じ。案の定この後お腹が痛くなり、成都に帰るまで体調が優れなかったのです。
もう二度と昆虫料理は食べないと心に誓って、黄龍渓(黄龙溪)の古鎮の街並を引き続き散歩する。すると、今度は「飴」を練って作っている現場に遭遇。観光客や地元の暇人達が見守る中、引き延ばして折り畳み、また引き延ばして折り畳むという動作を繰り返していた。すごく力のいる作業だ。お店では胡麻菓子中心の製品が売られていた。
目抜き通りの突き当たりには開けた水上公園があり、観光客達が涼しげに遊んでいた。見せ物用の水車が印象的。
映画のセットの中に出てきそうな橋だなぁと思っていたら、やっぱり映画やドラマ等の撮影にも使われているそうだ。
※ ここだけではなく、黄龍渓(黄龙溪)全体が映画やドラマの撮影にも使われているのです。
橋の上から府河(錦江、つまり岷江)に繋がる場所で記念撮影をする観光客達を撮影。大きなしだれ柳が印象的。
小川が流れ着く場所が池になっているけど、この辺に鯉等の魚影は見えず。古い屋根瓦の建物としだれ柳の取り合せが黄龍渓(黄龙溪)という観光地を印象づけていると思う。 岸辺にはレストランが数件ありました。
眼鏡橋の下へと来てみた。カエルの置物とずらりと並んだ行灯が華やかだ。水車も風情があっていいですね。
川の流れる様子と音に耳を傾けながら散歩をする。涼しくて心地いい。視覚的にも癒される空間だw
池を抜けてしばらく歩くと古い街並がそのまま残されている一角に入った。ぱっと見た感じ、このエリアは観光地として近年作られたのではなく、日本で言う所の「老舗」が多数軒を連ねている様に見受けられた。
四川一美しい古鎮に認定されている黄龍渓(黄龙溪)の味わいのある街並がずっと続いている。柱も古いですなぁw
古い街並はほぼ全てが商店。特産品やお土産物、ありふれた物まで様々な物が売られている。それにしても木造の建物は暖かみがありますね。場所も時代も違うけど、昭和の雰囲気を想像すれば分かりやすいかも。
石畳の路が分かれている場所まで来た。暇そうな店主や店員がうろうろしていたけど、客引き等はいなかった。
映画やドラマの撮影にも使われてそうな黄龍渓(黄龙溪)の街の一角をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。二階建ての特徴的な建物が長々と続く。趣のある古鎮の商店街の街並ですなぁ。。
正面に大きなお寺が目を引いている大通り。このお寺は古龍寺という、約三百年の歴史があるお寺です。 で、この古龍寺の前は舞台となっていて、万年台と呼称されているのですが、今も舞台の役割を果たしてるかどうかは不明。
城門の跡でしょうか?観光客が記念撮影に勤しんでいた。門の向こうに府河が流れているのが見えたので、門をくぐって川辺へと来て見た。 都江堰付近とは違い、ゆったりとした流れの上に古風な外観の船が並んでいた。
黄龍渓(黄龙溪)付近を流れる府河の川辺をSONYのデジカメ、HX9Vでパノラマ撮影。対岸の木々と府河の流れるのどかな風景をしばらく眺める。 風に乗って川の匂いとか雑踏、森の匂いが流れてきて心地いいのです。
緩やかに流れる川。周囲では釣りをしている人達が全く見えないけど、この川や付近で捕れる魚を使った料理や、周辺の小川の水を使って作った豆腐等が黄龍渓(黄龙溪)の郷土料理なのです。
1700年以上の歴史を持つ古鎮、黄龍渓(黄龙溪)の見取り図。その傍に遊覧船の乗り場があり、料金等が記載された案内板があった。遊覧船の種類は4種類あり、料金もそれぞれ異なるようです。
乗りたかったけど次の乗船時間まで暫くあるので乗船はせず。 遠回りしてまた古龍寺の正面へと戻って来た。
執拗な客引きもいなければ観光客で溢れてるわけでもない、落ち着いた街並と雰囲気がどこまでも続く。
店員さん達ものんびりとしていて、観光している僕も気分が休まるのです。それにしても暑い。。
川辺へと続く裏路地。そういえば上海の豫園の裏路地ではパチ物の時計やブランド物を売っている人達がうざいけど、ここではそういう商売人もいない。存在感たっぷりの屋根瓦を頭上に見つつ、のんびりと散歩をする。
奥へ行くほど路地が枝分かれしていて、住人達の普通の生活空間が広がっていた。迷わない様に大通りを進む。
オープンな作りのレストランというか食堂を発見。黄龍渓(黄龙溪)にはスタバはないけど、こういう開放的な作りのお店がちらほらあった。このお店では前述の川の水を使った豆腐料理が売られていた。
「一根面」と書かれた看板があるお店発見。一根面は切れ目のない一本の長~い麺が特徴の麺なのです。宗の時代から黄龍渓(黄龙溪)で作られている郷土料理なのです。今では中国の都市部でも食べられているようです。
ちょうど一根面の製作現場を目撃!麺をこねて平皿の上に置き、器用にゆで釜の中へ入れていた。 食べてみたかったけど、具材が肉しかなかったので断念w ちなみに店内は極普通の食堂の装いでした。
大通りを離れるとお店が並んではいるけど観光客がほとんどいないエリアがあり所々鉢植えが置かれていた。
スタバはないけど、酸梅湯が売られていたので購入してしばし休憩。でも甘ったるかったので数口で捨てたw 何度も書いたけど、甘い物を飲むとさらに喉が渇くので、観光中はなるべく控える様にしているのです。
そろそろ戻ろうかなと思い、方位を頼りに別の路から水車のある場所付近を目指して古い建物が建ち並ぶ通りを進む。水車のある場所に近づくにつれて観光客の数が多くなって来た。
無事に池のある場所まで別の路から戻って来れた。 桟橋風の通路をスイレンの花が咲く水際を見ながらお散歩。
奇麗な睡蓮の花が咲いてた。今回の中国旅行でスイレンの花を見るのは2回目。なかなか見る機会がないのでしばし眺める。因みに蓮と睡蓮は似てるけど、蓮は葉っぱに切れ目がないし大きさが違うので、簡単に見分けられる。
桟橋風の通路から池周辺をHX9Vでパノラマ撮影。柳の木と古い建築と屋根瓦が印象的な風景だった。
眼鏡橋が架けられていた。絵に描いたような中国庭園ですw 蘇州等に旅行に行った時の事を思い出したのです。
眼鏡橋の傍の様子。そこそこ古い年代の物のようですね。それにしても空が妙に明るい。
眼鏡橋を越えた辺りをHX9Vでパノラマ撮影。鯉等の魚影は全く見ず。観光客がまばらでのんびりした雰囲気。
遠方に見える楼閣の方へ行く為に別の眼鏡橋を渡ってみる事に。更に先へ進むと小さな人工の滝があった。
お堀見たいになっている場所へと出て来た。この辺りの水はあまり奇麗ではなかった。なんとなく城下町の雰囲気が感じられる場所でした。 こんな感じで黄龍渓(黄龙溪)の観光は終了~。
時間があれば遊覧船に乗ったり、周辺の自然環境をじっくり観光するのもいいと思う。 とりあえず成都に来たら一度は観光に来てもいい観光地だと思います!
成都郊外にある千年古鎮・黄龍渓へ高速バスで観光に行った時のまとめ動画です。